フラダンスは、ハワイに伝わる伝統的な踊りです。そもそも「フラ」(hula)はハワイ語であり、この単語の中には、音楽とダンスの両方の意味が含まれています。
ですので、日本で昔から使われてきたフラダンスという呼び方は、本当は誤用ということになります。
そんなことはともかくとして、この踊りが最近ブームとなっています。
2006年9月に公開されたシネカノン制作・配給の映画『フラガール』がヒットしたことが、その大きな原因であるのは間違いありません。映画の中では、蒼井優(あおいゆう)や南海キャンディーズの山崎静代(しずちゃん)がパウスカートとレイを身に着けて踊っていました。
フラダンスには、フラ・カヒコと呼ばれる古典的なスタイル(古典フラ)と、フラ・アウアナと呼ばれる現代的なスタイル(現代フラ)という2つの種類があります。
フラの発祥の地は、ハワイのモロカイ島にあるマウナロアの丘だといわれています。モロカイ島は、オアフ島とマウイ島の間にある、東西60km、南北16kmの細長い島で、ハワイ諸島で5番目の面積があります。モロカイ島は、パイナップルの産地でもあります。
モロカイ島の西部にあるパポハク・ビ―チ・パークでは、フラの誕生を祝い、毎年5月中旬にカ・フラ・ピコ・フェスティバルが行われています。